サッカーなどのコンタクトスポーツで、相手選手にぶつかられた時に踏ん張って耐える。
柔道や相撲で体制を崩されないように、場外へ押し出されまいと踏ん張る。
ランナーが力強くフィールドを蹴る。
これらの動作には足裏のアーチが欠かせません。
この足裏のアーチの役割や、強化方法について書いてみました。
足裏の筋肉たち
足の裏の筋肉は、足の指を動かす短拇指屈筋や拇指外転筋、虫様筋など手のひらと同様に
たくさんのパーツで構成されています。
手のひらは虫様筋と指の屈筋群によってお椀型をつくるようにすぼめることができますが、
足の裏も同じく、足の屈筋群と虫様筋によってアーチをつくることができます。

トップアスリートに中には、土踏まずが埋まってしまうほど短拇指屈筋や拇指外転筋が発達している人もいます。
一見、偏平足のようにも見えますが実は筋肉が発達している証拠なんです。
足裏の筋肉とパフォーマンス
足の裏の筋肉を鍛えた方が足が速くなるのかというと、実はこれに関する研究はまだ無いようです。
ただ、足の裏のアーチが落ちている人は走る時のパフォーマンスが悪かったり疲れやすい
という報告はあるようです。
そもそも、走ったりジャンプしたりする動きは身体をいかにバネのように使えるかにかかっています。
黒人のスプリンターのパフォーマンスが高いのも細くて強い下肢をバネのように使っているからです。
足の裏のアーチが跳び箱の踏切り板のような役割を果たし、それがスプリングと同じ効果になるわけです。
足裏のアーチの鍛え方
足裏のアーチをしっかりと保つためには、やはり足指の屈筋群をよく鍛えておくべきです。
たとえばタオルを足の指で手繰り寄せるような運動は、手軽なうえに効果的です。
手足の指は、胸や背中といった大きな筋肉と違って持久能力が高い筋肉です。
軽い負荷で沢山動かす事で総合的な能力が高まると考えられています。なので負荷は気にせず
数多く力を発揮することを心掛けましょう。
ただし、これは足の裏の表層の部分です。
この奥にはアーチをつくるために重要な役割を果たしている足底方形筋などもあります。
足の裏は何層にも分かれていてとても複雑で、まだまだ解明されていない部分も多いのだそうです。
今後、色々な事が解明されると足裏へのアプローチ法も変わってくるかもしれませんね!
マナブ

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